尽きない不安
数多くある不安。
その中でも特に大きいのは
「お金の不安」ではないでしょうか?
今や正社員であれば一生安泰、という時代では無くなってしまいました。
そして年を重ねれば、体もいうことを効かなくなり、不安はより強まっていきます。
特に個人事業主やフリーランスなど個人でお仕事をされている方は
「この先、どうなるんだろう。」
「10年後も今の仕事で食べていくことができるのか?」
というお金の不安を常に抱えている様な状態だと思います。
売り上げも安定とは程遠い方も多いと思いますので、売り上げが少し下がるだけでも感じている不安感も強くなるでしょう。
そこで今回はそんな多くの方が感じがちな、お金に対する不安とのスピリチュアルを取り入れた向き合い方について説明して参ります。
なぜお金に対する不安は強まるのか?
まずはお金に対する不安の原因、理由について説明いたします。
確かにお金がなければ生活が成り立ちません。
支払いができなくなると水道、ガス、電気、住宅などのライフラインが断たれていき、最終的には満足に食べることもできなくなり
「死」へとつながっていきます。
お金が無い状態は死を連想してしまうものなのです。
人間を含む動物は死を恐れ、死を避ける行動を無意識にとります。
これはその種の生存を高めるために、全ての動物にプログラミングされていることです。
ですからお金に対する不安や死への不安とも言えます。
しかし・・・
他の国であれば話は別ですが、日本はセーフティーネットが充実しておりますので
「お金が無い=死」へとは繋がりにくいのです。
貧困という状態には陥りますが、大抵の場合食べるのに困らない生活は送れるはずです。
なんらかの事情により、収入が得られなくなっても、働けなくなっても、それに対する社会保障はあるのです。
実際、日本のホームレスの多くは生活保護を受ければ、最低限の生活はできるのにもかかわらず
生活保護を受けることができないのではなく、「あえて受けない」方が多い様です。
その理由はプライドなどが深く関わっているようですが、プライドや見栄、世間体などを捨てれば、衣食住はしっかりと確保できるのです。
海外は本当の意味で弱肉強食の世界となっているところが多いです。
環境の変化に適応でき、お金を稼ぎ続けることができる能力のある方は、誰もが羨む様な生活をしている一方
生まれがそもそも貧しかったり、なんらかの障害を背負っていたり、お金を稼ぐ能力に乏しかったりすると、その日1日暮らすことだけが精一杯である場合が多いです。
他の国の方と比較して安心感を得ることを推薦している訳ではございません。
ただ、日本ではお金が無くなっても、十分生きていくことが出来る。
この認識を強めていただきたいのです。
ですので
「お金が無くなったらどうしよう。」
ではなく
「お金が無くなってもなんとかなる。」
の楽観的な精神を持つ様にすれば、お金に対する不安感は弱まっていくでしょう。
ですが誤解はなさらないでいただきたいのですが、
「お金が無くなってもなんとかなるから、適当に生きよう。」
「お金が無くても生きていけるなら、今のうちに遊びまくろう!!」
とは思わないようにしてくださいね。
楽観的主義でもその日暮らしの刹那的な生き方のキリギリスではなく、堅実志向でコツコツと働くことができるアリの方に是非なっていただきたい。
そちらの方がより精神的にも安定し、お金に対する不安が生じる機会も少なくなるでしょう。
人生はお金が全てじゃない
よく言われる陳腐な言葉かもしれません。
ですがこれは本当のことです。
確かに私は過去に
「お金があれば人生は豊かになる。」
などの発言もしてきました。
ですが、人生はお金が全てではないのも確かです。
人は様々なことに自分の価値を見出すものですがそれがお金、つまり「収入」になっている場合は要注意です。
平均よりも高い収入を稼げているのであれば、それがステータスの一つになります。
実際、年収の高い方は婚活・恋愛市場でも引っ張りだこでありモテるのも確かです。
人の価値を決める要素の一つが金銭面であることも揺るぎない事実でしょう。
ですが、自分の価値が
「稼げている自分」だけであれば、もし「稼げなくなった時」
自分自身の価値や自信を見失ってしまうだけでなく、それまで感じていなかった反動で大きなお金の不安を覚えてしまうものです。
例えば
それまでは大企業の社員で年収1000万以上稼げていた方がいたとしましょう。
同世代より遥かに稼げていることが自分自身の誇りであり、生きる価値!
自分はすごい!
と思っていたとします。
しかしそんな方が突然リストラされて大企業の正社員から無職となり、年収も1000万から0円となってしまったとしたら・・・
高確率で自分自身の価値や自信を失い、将来のお金の不安が爆発します。
それまで高い年収を稼げていた方ほど、その収入が失われてしまうほどお金に対する不安も強まってしまうのです。
ですので、自分自身の価値を「収入」としないことです。
そして人生、お金が全てでは無く、もっとお金以外のことにも目を向けるべきです。
おすめなのは
「お金があまりかからない趣味」を複数持つことです。
お金があまりかからない趣味はまさにお金がかからず、人生を豊かにしてくれる素晴らしいものです。
- 読書(特に図書館を使えばよりお金はかかりません)
- 料理(料理上手はステータスの一つとなり、立派なスキルにもなります)
- サイクリング(初期投資は必要ですが、自転車さえ購入してしまえばあとはほとんどお金はかからず、楽しむことができます)
- 瞑想(どこでもいつでもできる上にストレス耐性の向上や考え方や性格の矯正にも繋がります)
ちょっと考えだけでもこれだけありますね。
お金がかからない趣味がいくつもあれば、入ってくるお金が無くなったり、借金をした時でも、自分自身を見失ったりせず、人生を楽しむことができます。
まとめ
お金への不安を消し去ることは正直、できないでしょう。
どんなにあなたが大富豪になったとしても
「この資金が尽きたら」
「良く無い方に狙われたら」
などというお金に対する不安はどうしても生じてしまうと思います。
ですが、そのお金に対する不安は考え方、生き方次第で緩和することもできます。
不安は必要な感情ではありますが、強すぎると何かと支障が出てしまいがちです。
ですので、出来るだけお金に対する不安が強くならない様に、是非本記事の考え方や生き方を自分自身の人生に反映していただければ幸いです。