今回は「怒り」とスピリチュアルについて解説していきます。
怒りはマイナスのエネルギー、パワーとして捉えられることも多いですが、一概にはそうは言えません。
怒りを封じ込めるのではなく、効果的に使うとことで自分自身の成長につながったり、人生のステージが上がることもあります。
今回はそんな怒りの意味と効果的な利用法について説明していきます。
怒りは熱量を伴った陽のエネルギー
冒頭でも説明した通り、怒りはマイナスのエネルギーやパワーでもありますが、同時にとても熱量のある陽エネルギーでもあります。
世の中の全ては陰か陽かどちらかの属性に属しており、怒りは陽のエネルギーとなります。
怒っている時のことを思い返してみてください。
体や頭がカッカッと瞬間的に熱くなる感覚を感じているはずです。
「頭に血が上る」という表現があるように、実際に怒ると頭だけでなく、全身の血流が良くなり、そのことで「熱っぽく」感じるのです。
時には怒り、怒りを解放することも必要。
怒りは熱い陽のエネルギー、では体にそんな熱いエネルギーが溜まってしまえばどうなるでしょうか?
これは絶えずサウナの中にいるようなもの。
とても苦しく、辛い思いをすることになります。
怒りを感じたときはしっかりとその怒りを解放(相手にぶつける)ことが出来る方は、そのようなことにはならないのですが、問題は怒りの感情を押し込めて
「怒ることができない」方です。
あなたの周りにもいませんか?
怒ったところをみたことがないような、穏やかな方が。
あるいはあなたご自身がそうかもしれませんね。
滅多に怒らない、という特徴は一見良いことに感じるかもしれません。
ですが先にもお伝えしたように、時にはしっかりと怒りを解放させてあげないと熱エネルギーが体内に籠り、苦しむことになるのです。
これは怒りだけに限りません、人間の持つ「喜怒哀楽」の感情は基本的に我慢するようなことは良くありません。
喜ぶべきときは思いっきり喜び、怒るべきところではしっかりと怒り、哀しむべきところはしっかりと悲しみ、楽しむべき場面ではしっかりと楽しむ必要があるのです。
喜怒哀楽を我慢せず、ストレートに出すことで人間らしい生き方、表現が出来、ストレスレベルも一気に低下します。
ですが日本人は感情表現が苦手で、喜怒哀楽の表現に乏しい民族です。
ライブ会場を見るとわかりやすいのですが、他民族は体全体で喜びや楽しみを体現するかのように、ダイナミックに楽しむのですが日本人はそれと対照的に、楽しい場面でもその表現は控えめです。
しかし繰り返すようですが喜怒哀楽の感情ははっきり出した方が、ストレスなく楽しむことが出来ます(もちろん、周囲への迷惑などは十分考慮するべきではありますが)
特に怒りに関してはしっかりと出した方が良いです。
怒りを相手にぶつけるのは相手のためにもなる。
怒りの感情を相手に届けるのは、自分のためだけでなく、相手のためにもなります。
例えば、あなたの会社にしょっちゅう遅刻をして仕事もサボりがちの社員がいたとします。
そんな社員に誰も怒らずにいたらその社員のためにもなりませんし、周囲の方々のストレスも増していくばかりです。
世の中には「はっきりと言わないとわからない方」は残念ながら一定層いらっしゃるものです。
ですので、遠慮することはございません。
特に相手に非があるような場面ではしっかりと相手を怒るようにしましょう。
黙って見過ごしたり、許したりするのだけが優しさではございません。
しかるべきところではきちんとしかってあげるのが真の意味での優しさなのです。
怒り方の注意点
怒り方にも正しい怒り方と良くない怒り方があります。
まずは良くない怒り方を説明いたしましょう。
良くない怒り方を先の遅刻常習犯の社員に向けた言葉だとして説明していきましょう。
怒りの陽エネルギーは浄化の力もある
そして怒りの陽エネルギーには浄化の力もございます。
ただし、これは体内に留めている状態では作用しません。
怒りエネルギーを放出(相手にぶつける)ことで、はじめて作用することになるのです。
その浄化作用は相手の深層の奥にまで行き渡ります。
そもそも、怒られる原因となった行動や言動を作り出したのはその方の体内にひそんでいた良くない気やエネルギーということもありえます。
例えばもともとはとても真面目でバリバリと働ける方が、他人の「怠慢のエネルギー」を運悪く吸い込んでしまったことで、怠け者になってしまうというケースもあるのです。
しかし怒りはそんな良くない気やエネルギーを浄化してくれるのです。
あなたは上司などに言いたい放題怒られた後、不思議と頭が「スーッ」とすっきりとした感覚を覚えたことはございませんか?
普通だったら落ち込むような怒られ方をしたあとでも、落ち込むどころか気分が晴れやかになることもございます。
そんなときは怒りの持つ浄化作用が働いているということです。
まとめ
相手のことを思って「怒れなかった」方も今後は、相手に非があるときはしっかりと怒ってあげてください。
それが何より相手の為となります。
そして相手に「怒られた時も」しっかりとそれを受け止める必要があります。
浄化作用はもちろん、相手は貴重な時間とエネルギーをあなたのために割いてくれているのですから、実は怒られるということはとても尊いことなのです。